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他人の妻、親友の夫
第3章 嫉妬と憧憬
謝りながら撫でると「ううん。大丈夫」と緩く首を振った。
気を遣わせまいとする甲斐甲斐しい姿に胸が締め付けられる。
そして他人の妻のことを思い出しながら責めていたことに罪悪感を覚えずにはいられなかった。

「志歩……」

罪滅ぼしの気持ちを籠めて志歩の上に覆い被さる。

「うん……」

挿入の意図を汲んだ彼女は挿れ易いように脚を開いて待ち受けた。

妖しい興奮に熱せられた海晴のものは最大限に膨れている。
もとより大きな男芯が凶器のレベルに達していた。それでも受け入れるのが妻の努めであり、悦びであると言わんばかりに柔らかく開いて包み込む。

「あっ……」

嬉しそうに目を閉じ、笑顔を浮かべる。
そんな妻の姿に心が曇った。

『これじゃないっ……』

彼が望んだのは、こんな余裕ある悦び顔じゃない。
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