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社内恋愛のススメ
第9章 episode 1 ー時間外業務ー
気づいたら、午前11時で。

いつの間に眠ったのか、何時間寝たのかもよくわからないけど、とりあえず身体が痛かった。

ベッドに樹さんの姿はなくて、どこ行ったんだろう、と思ったら、シャワーを浴びてたみたいで、すぐに腰にタオルを巻いた姿で髪を拭きながら帰ってきた。

「樹さん…身体、大丈夫?痛くない?」

「ん、ちょっと疲れたかな。大丈夫だ。…そんなにしんどいのか?」

「さすがに…腰ガクガクだし…てか樹さんタフだね…」

「体力には自信あるからな。それに、遙とのセックスは俺にとってパワー消費じゃなくエネルギーチャージだから。」

…そんなことないでしょ、と心の中で突っ込む。

いや、私だってココロは満たされるよ?いっぱい愛された実感はある。

でもそれとこれとは別だ。身体は動いた分疲れるって…

やっぱ体力ベースの分母が、違うのかな。あと回復力。でも絶対樹さんのがパワー消費してるはずなのに…

前に、セックス一回って、男性にとって100メートル全力疾走と同じくらいの消費、って聞いた気がする。そして女性は数十メートルの散歩、だったかな…同じ事をしても、体力の消費にそんだけ差があるってこと、らしいんだけど。樹さん、何メートル走れるの、アナタ…
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