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社内恋愛のススメ
第11章 episode 3 ープロポーズー
「女は化粧とカッコで化けるからなぁ。そんな不自然な若作りにゃ興味ねぇよ。とにかく6つ下の29歳だ。」
「29…営業部…辻本 遙か?」
「っ!」
ガツッ!という鈍い音。動揺した拍子にカウンターの下に膝を強打した。あまりの痛みに悶絶する俺を、宮本はふふん、と鼻で笑った。
「俺を誰だと思ってるんだ。総務課長だぜ?社員の大まかなデータくらい頭に入ってるっつーの。営業部の中途採用と派遣社員で20代は居ない。てことは生え抜きの女性社員てことだ。で、今29ったら2007年入社の短大卒か、2009年の4大卒か、ダブってるにしてもその前後だ。その辺りに総合職の女性社員はいない。短大卒の一般職。この年は一般職の入社も少なかったし、大阪には経理部の山下さんと営業部の辻本さんぐらいしか残ってないんじゃないか?あとは他の営業所と、もう辞めただろ。」
…恐るべし、宮本の記憶力…
あらぬ方向を睨みつけ、ビールを呷った。
「29…営業部…辻本 遙か?」
「っ!」
ガツッ!という鈍い音。動揺した拍子にカウンターの下に膝を強打した。あまりの痛みに悶絶する俺を、宮本はふふん、と鼻で笑った。
「俺を誰だと思ってるんだ。総務課長だぜ?社員の大まかなデータくらい頭に入ってるっつーの。営業部の中途採用と派遣社員で20代は居ない。てことは生え抜きの女性社員てことだ。で、今29ったら2007年入社の短大卒か、2009年の4大卒か、ダブってるにしてもその前後だ。その辺りに総合職の女性社員はいない。短大卒の一般職。この年は一般職の入社も少なかったし、大阪には経理部の山下さんと営業部の辻本さんぐらいしか残ってないんじゃないか?あとは他の営業所と、もう辞めただろ。」
…恐るべし、宮本の記憶力…
あらぬ方向を睨みつけ、ビールを呷った。