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社内恋愛のススメ
第11章 episode 3 ープロポーズー
日曜日。
百貨店のアクセサリー売り場、何処にでもエンゲージラインは有るようで。
目を向くような値段のモノから比較的手の届くモノまでピンキリだった。

遙は俺より手慣れた様子で、今の所考えてるだけなんで〜と、店員を交わしながらカタログやパンフを貰っては次の店へ、と回っていく。

梅田の百貨店をハシゴしカタログを7〜8種類手にして、カフェに行った。
コーヒーを片手に、カタログを広げる。

「樹さんは、どんなのがいい?」

「婚約指輪てお前がつけるやつだろ。俺は関係なくないか?」

「でもね、ココ見て?エンゲージと、マリッジのセットもあるの。結婚するまでは私だけがエンゲージつけて、結婚したら2人でマリッジつけて、その後、例えば人の結婚式に出席する時とか、華やかな場所では、エンゲージとマリッジの重ね付けが出来るんだって。全く関連ないのよりはそっちのがいいなぁ、私。」

ふーん。そういうモンか。

「樹さん金属アレルギーとかある?」

「ない、と思う。あんまつけないから知らん。」

「ま、1番かぶれやすいのはシルバーのはずだから、プラチナとかゴールドなら大丈夫かしら。」
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