この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
その恋受け取ります
第2章 天敵、現る
その日もいつものように、夕方5時の集荷に合わせて荷物を作った。
出入り口に並べた段ボール箱に送り状を貼り終えたのは4時40分。
スマイル運送が来るまであと20分くらいあるからちょっと休もう・・
未和は次の仕事の前に缶コーヒーを開けてほんのわずかの休憩をとろうとした。
すると、表でトラックのエンジン音がした。
・・え?もう来たの?今日は早いな・・
いつもよりも20分も早く来るなんて、めずらしい。
どちらかといったら、5時ちょうどか少し回ってしまうことならたまにあるが、
20分も前に来ることはめったにない。
でもまあ荷物はできているんだし、別に困ることもない。
未和はドライバーが開ける前に出入口のドアを開け放った。
ドアの前には男がすでに立っていた。
・・え?誰?・・