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愛し愛され
第6章 ダイニングテーブルのシャボン玉


〔また会いましょう〕、というさほ子からのメイルに、博人は一度目は返事をしなかった。

腹立ちからではなく、意味がよくわからなかったせいと、多忙だったせいだ。

それから数日後、昼間のなんと言うことのない時間に、二通目のメイルが届いた。〔お時間を、取ってください〕

彼女にしては、珍しいな、と博人は思った。こんな風に、誰かにものを頼むようなことを、普段の彼女はしない。さほ子とは、ぜんたいそういう女だった。彼女にとっての依頼は、依頼という文法で形成されているものの、それは上品な命令であるからだ。
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