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君をこんなに愛してる
第12章 あとがき
エピローグの手紙。
わたしはこの手紙を書きたくて、この物語を書いたと言っても過言ではありません。
死んでしまった絢人さんは
誠実で──とても優しい人でした。
絢人さんが栞に告白した後の三年間はこの物語に書かれていません。けれどきっと、栞にとって素晴らしい恋人であったに違いありません。
両親の異常な愛情に振り回されながらも
結局、自分の良心に従い、運命を受け入れようと日本を離れたんです。
しかし…そんな彼でも
恋人への想いだけは捨てきれず、病んでしまった。
自分の身体が死んでしまった後も、どうにかこの愛情だけは彼女のもとに留めようとしたんです。
そのために《 彼 》を利用します。自分の身代わりとして──。
監禁凌辱だけがヤンデレじゃないぞ~
という怖さが
わたしの書きたかったことのひとつです。