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第2章 奪われた幸せ

貴方が日本を経って、ひと月ほど。

日本で待つわたしのところに伝えられたのは、あまりにも残酷な現実。


「絢人さんが…!?」


視察先で起こった事故に、絢人さんが巻き込まれただなんて。


恵まれ過ぎていたわたしは

いよいよバチが当たったのだ。


わたしの幸福はこの瞬間に、あとかたもなく消し去られてしまった──。