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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第21章 ラストデイ☆待ってるから!

海音が京都へ行く日。
昨日激しく愛し合ったけど、海音は朝から大忙し。
私の家を先に出て、自分の家へ行き、不動産屋と部屋の引渡しに行った。
この後、ランチでSUNで海音と落ち合う事になっている。
海音の荷物は、スーツケース1つだけで、あとはもう全部京都に送られている。
身支度をして、私も家を出てSUNへ向かった。
SUNへ向かうバスの中、マンションの前で、不動産屋と話している海音が見えた。
バスを降りて、海音のマンションへ行くと海音が笑顔でこちらを見た。
「渚、引渡し終わったよ。」
「お疲れさま。」
「じゃ、ありがとうございました。」
海音が不動産屋に、挨拶をして不動産屋が帰っていった。
「はぁー、朝からバタバタだったけど、これで全部終わったよ!あとは、電車に乗るだけだ。」
海音が少しホッとしたような表情を見せた。
「忙しかったもんね。あとはSUNで少しゆっくりしよう。」
「そやね。」
名残惜しそうに海音がマンションを見つめる。
私ももう、このマンションに来る事はないんだなと思ったら、何だか色々と込み上げてくるものがあった。

