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秘愛~たとえ叶わない恋だとしても~ 【霞み桜】
第11章 再びの別離
「悪かったな、さっきはおとっつぁんも言い過ぎた。お前がどうしても嫌だというなら、肥後守さまからのお話はお断りしようと思う」
 父は別人のように優しい声音で語り、志保の大好きな随明寺門前の茶店の桜団子を持ってきてくれた。
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