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過去恋
第7章 祐樹との付き合い。ケンジからのメール
 ちょうど祐樹と付き合うことになった日だった。ケンジからのメール。

【From:ケンジ 件:あのさ 本文:ごめん。俺、やっぱ、ゆらのこと忘れられない】

 私は返事を返した。

【To:ケンジ 件:ごめんね 本文:ごめんね。彼氏できたんだ。ごめん。だから……メールはもうできない】

【From:ケンジ 本文:ゆら、嘘でもいいから俺を好きって言って──。寂しいこと言わないで。抱きしめてって言って──】

【To:ケンジ 本文:ごめんね】

 ケンジから電話がきた。

 私は祐樹が大切だから電話に出れなかった。留守電には

「やっぱりダメでしたか。でも俺はゆらを好きだったからヤリたかったんだ」

 ごめんね。ただそれだけだった。

 その日私は、啓祐にメールを打った。

【To:啓祐 件:あのね 本文:祐樹と付き合うことになったから……。色々とありがとうね♪】
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