この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
過去恋
第42章 変な奴
元カノに行かせるだの、学校探して乗り込むだの、女が男を選ぶのは顔とかね。
落とし前っても体は要らない。汚いだの、最低な女だとか。
そうだね、最低だ。分かってる。
でもね、“ごめんなさい”って何回も謝ってる女の子を責め続けるのもどうかと思ったんだ。
また泣いた。泣き虫なあたし。泣きながら、過呼吸になりそうなのを必死で抑えて自分の手に傷を付けてた。
傷つける勇気なんかないよね。そいつは言った。
勇気なんかじゃないよ。勇気なんて要らない。
ああ、今日のこと話したい。聞いてもらいたい。誰か助けて。
好きな人がいる。その時、おぼろげにふと思ったんだ。その好きな人が誰か。
うっすらと気づいてしまったんだ。あたしは。
落とし前っても体は要らない。汚いだの、最低な女だとか。
そうだね、最低だ。分かってる。
でもね、“ごめんなさい”って何回も謝ってる女の子を責め続けるのもどうかと思ったんだ。
また泣いた。泣き虫なあたし。泣きながら、過呼吸になりそうなのを必死で抑えて自分の手に傷を付けてた。
傷つける勇気なんかないよね。そいつは言った。
勇気なんかじゃないよ。勇気なんて要らない。
ああ、今日のこと話したい。聞いてもらいたい。誰か助けて。
好きな人がいる。その時、おぼろげにふと思ったんだ。その好きな人が誰か。
うっすらと気づいてしまったんだ。あたしは。