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第1章 汚れた世界

「同期だから注意するけどさ、ホント、そういうのやめた方が良いよ」

中島は哀れむような目で俺を見る。

「お前、仕事の成績もずっと課で最下位だろ？このままだと雑用の部署にいかされるぜ？」

中島は俺を哀れみ、同情している。俺は情けなく感じると同時に、自分をさらに惨めにした絵夢と谷川に対して耐えがたい怒りが沸いてきた。

「もうどうでもいい」

自然と言葉が出た。

「えっ？」

中島は驚いた顔で俺を見る。

俺は立ち上がり、何も言わずに店を出た。

もう自分の評価などどうでも良い。ただ、自分を惨めな気持ちにさせた絵夢に復讐してやる。

絵夢の人生を、台無しにしてやる。