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貴方にジャンキー
第1章 再会
「徹ー!!澤くんが来てるわよ!入れるからね!」


その日は、いつも以上に騒がしい朝だった。
母さんの怒号は、毎朝のことだが・・さわ?・・

「まだ、寝てんのか。おい、委員長様がわざわざお迎えに来てるんだから起きやがれ。」


「頼んでねーし・・」
俺はさらに布団に潜り込む。


「まぁ、そんなことだと思って担任の朝倉様からボイスメッセージ付きだ。有り難く聞きたまえ。」

「なんじゃ、そりゃ・・。」


『よぅ。南波。おはよう。』
女教師にしては、サバサバしている低音ボイスが部屋に大音量で響く。
『今日は絶対に遅刻しないように。もし、遅刻したならば 唯一得意科目の数学の単位も無くなると思え。この前、二者面談でお前の母さん泣いてたぞ〜。「こんな進学校に入れただけでもまぐれですが、卒業だけは無事に迎えて欲しいんです。」ホロホロ泣いて、親不孝者めっ!良いのか?お母さん、泣かせたままで・・(グチグチグチグチ)・・』


「うーーー・・!!るさいっ!!」バサッ!


「お、起きたか?ちなみに、お前連れてかないと俺の数学単位もヤベェ。朝倉、横暴だよなぁ。ってことで、行くぞ。」


「澤・・殴りたい・・」

「誰のおかげで、南高入れたんだ?ん?進級出来たのは誰のおかげだ?あ"?」


「・・・準備します・・。」
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