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貴方にジャンキー
第21章 先輩
トゥルルル・・
『おはよう♪徹♪起きたの?』

「ん・・あぁ、うん。今、どこ?」

『モーニング食べようと思って、お気に入りの喫茶店前だよ♪』


予想以上に、元気な声にトシの話は嘘じゃないかと思えてきたぞ?


「そっか。気を付けろよー。馬鹿な野郎はどこにでも居るからな。」

『・・ふふっ♪大丈夫だよ。徹の参考書もしっかり探してくるよ。覚悟しといてね♪』

「エッチ出来なくなるのは困るから、簡単なのにしてね♪」

『・・もぅ!!おばかっ!!』



いつも通りだと思うんだが・・。


「じゃ、俺も そろそろ用意して自習室行くわ。」

『ん。徹も気を付けて行ってらっしゃい♪』



ちきしょう。可愛いじゃないか。
今すぐ、電車に乗って追いかけたいとこだが そんなことしても喜ぶことはないんだろうなぁ。




電子辞書と澤のノート、理子の問題集プリントと白紙ノートを鞄に突っ込み気合を入れる。



「よっしゃ!コツコツが大事!」


理子のことは気にかかるが、電話の向こうでは元気だった。
とりあえずは何かあっても心配するな。って言いたいんだろう。
もっと甘えてくれれば良いのに・・。
理子に応えるためには、まずは学力アップだ!やるぞーー!!

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