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貴方にジャンキー
第21章 先輩
「んはぁ♪スッキリしたぁ♪」


ヤバい。予想通りの罪悪感。理子に黙ってる?

心は理子しか見えてないっ!それは自信ある!
未だに、理子の風呂上がりなんて悩殺だ。

なのに・・なのにっ!


「俺の身体が勝手に・・(涙)」


「女々しいなぁ。忘れなさいよ。私も彼氏居るしぃ♪」

「ふぇっ?!!」

「相性悪いわけじゃないんだけど、下手なのよ。バックは嫌とか。玩具は愛がないとか。ワガママ男。」

「お互い様。先輩の欲求不満に付き合わされる俺の身にも‥」


「古文なんて、大量の問題集の割りに点数配分低いんだから基礎を覚えてりゃ良いのよ。」


「そんなぁ・・」


「古典単語覚えるくらいなら、英単語覚えた方が良いのよ。」

「今更・・」

「私は、そうしてきたわ。英単語が9だとすると、古典単語は1程度ね。」


急に先輩肌チラつかせて・・。全然説得力ないっつーの。


「何膨れてんの♪可愛い彼女との未来を築くんでしょ?」


「なななな何を言って??」


未来?!理子との未来?そんな先のこと・・考えてないわけじゃないけど。


「あはははは(笑) さ♪私も、満足したし彼氏のもとへ帰るっかな♪」

「先輩も今の彼との未来を?」

「考えてないわよ。私はエッチが好きなの。体の相性が悪い人と一緒になっても浮気しちゃうわ。」

「そうゆう・・もんなんスか?結婚て、性格とかじゃ??」

「性格の不一致は性の不一致と同じよ。私にとっては!」

「先輩の男になるためには、大変スね。」

「あら?徹君は条件満たしてるわよ♪」

「ははっ・・」

「あは♪今日のことは黙ってなさい。夢でも見てたのよ。良いわね。お幸せに。」


あかり先輩は、竜巻のように去っていった。
人のこと襲っておいて、幸せになれって・・自由人だなぁ。

机の上に仰向けになる。


理子との未来・・か。
未来を描くには、俺は理子のことを知らなすぎる気がする。
理子の家族のこと。両親は?
急に現れて、急に消える。
何を隠してる?


先輩が居なくなった室内で、勉強する気も失せ、悶々と理子のことを悩む。
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