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貴方にジャンキー
第22章 旧校舎
連れてこられたのはトシだった。
今朝の仕返しってことか?

でも、どうしたことだろう?
トシくんなら こんな男ひとりくらいガツンとやっちゃいそうなもんだけど。
なんだか、息が荒い?意識が朦朧としてる・・。

まさか・・まさか・・??


「何か・・飲ませたの?」


「錠剤をちょっとね♪良い感じにキイテきてるっしょ?」

男子生徒がフフン♪と錠剤をチラつかせて得意げに言った。

「そ・・それ・・!!どうしたの?どこで手に入れたの?!」

「うちの学校近くで、最近な。合法ドラックとか言ってたけど8錠で1万も取られたんだぜ?こいつで試験♪性欲剤替わりにもなるらしいよ。お姉さんもヤル?」

「学校近く・・そんな・・って、やらないわよ!とし!しっかり!3時間我慢なさい!ツライのは3時間だけよ!」

「あー・・れ~~??俺、幻覚見てる?理子さんが居る。」



周りの男たちがニヤリと笑う。
リーダー格の男の指示でビデオがまわされた。

「そうだ。これは、夢だ。夢だから、何やっても大丈夫だぞ。」

「何言ってるの!トシ!これは現実よ。しっかりして!」


トシ君の肩を持ち体を揺する。
しっかりして。お願い。薬に負けないで!

「憧れの理子さんが、目の前に居るぞ。夢なんだから、何やっても良いんだ。」

『・・・こいつら・・まさか・・』

「触りたかっただろ?今まで徹先輩に遠慮してただろ?今なら、触るだけじゃない。ハメることだって出来る。夢なんだから。」

「!!!・・それが狙いなのね!トシ!あいつらは、貴方と徹の関係を崩そうとしてるのよ!声を聞いてはダメ!」



「・・何しても良い・・夢・・ゆめ・・」


トシ―――!!!!
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