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第4章 彼を奪還せよ

どうやら、授業中にやってきた徹は澤に「殴れ」と言ってきたので、澤は本気で殴ってしまったらしい。
澤が、私と何があったか聞き出そうとしたら、不機嫌になった・・と。


「で、何があったんだ？」


「だからっ！何でもねぇっ！て言ってんだろうがっっ！！」

教室の隅から、徹が怒鳴る。そして、私を睨んだ。あぁ、言うなってことね。彼女に知られたくないしね。


「はぁぁ（ため息）徹の言う通り、なぁんも無いよ。結局、徹とは会えなかったし。」


「なぁんだ。ちぇっ。つまんねーの。」



キーンコーンカーンコーン・・・



いつの間にか、本鈴が鳴り響いた。