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さくらホテル2012号室
第2章 淡く溶けるもの


その後、先生はストッキングのマチに指をかける。
「破きますよ?」
大丈夫。予備は持ってきた。でもそんなことを伝える必要はない。きっと先生も、予備のストッキングを持ってきてくれている。


ビリっ!
うぅっ!


ストッキングが破られて、ショーツに直接指が触れる。
既に蕩(とろ)けてしまったクロッチの上に、先生の繊細な指先が。
わたしの縦筋を探し出し、薄布の上からゆっくりとそこを撫で下ろす。気が遠くなるほどスローに、そのクレヴァスのラインを丁寧にたどられる。
ムズムズしたかゆみのような快感が、性器じゅうに、充ちる。
「はぁぁ…っ、先生…」
わたしの声が震えてしまっている。
先生の中指の爪先が、谷間の筋を何度も引っかいている。


カリカリ…カリカリ…カリカリ……。


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