この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
さくらホテル2012号室
第15章 なかだし

挿入。
先生との性交において、それはどんな位置を占めているのだろう。
先生は行為の途中でする性交に、さほど重きを置いていない気がする。
もちろん挿入はする。
けれど、射精に至るまで行為を続けることはそんなに多くはない。
「もう年寄りですから」
と、先生は乾いた笑いでわたしの疑問に答える。逝かなくていいのですか、とおずおずと尋ねたわたしに。
もう年配だから射精が出来ないのか、それともそこに重きを置かないのか。あるいは避妊について心配しているのか。それとも単に、機能としての射精ができなくなってしまったのか…。

