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さくらホテル2012号室
第15章 なかだし


どうして?
わたしは言葉にできず、ただ、腰の動きを止め、先生の肩に顔を埋める。
わたしがこんな風に淫らに動くのがきらいですか?


「ゴムがね、」
と、荒い息のなかで先生は囁くように言う。
「苦しいんだよ。締め付けられるみたいで、付けていると射精する時に…痛みが、ね」


そうなんだ。
「そうなんですね…」
少しも知らなかった。
「ごめんなさい」
自分が恥ずかしかった。間違った方向に情熱を向けてしまったことを恥じた。
「謝らなくていいんだよ。私が言ってなかったのだから」
「でも…」
わたしは腰を上げ、先生を引き抜こうとする。
早く、楽になって欲しかった。
先生は片手をわたしの腰に回し、力を込める。
そんなことをしたら、また、入ってしまう。
あぁ。。

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