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私を愛して
第1章 -第1章-


ピンポーン



『はーい。

あら、純也おじさん 久しぶり〜。

どうしたの?』



『やあ、美咲ちゃん。

今日、慎一くんは?』



『お兄ちゃんは、仕事よ。

何か、用事あったの?』


美咲は首を傾げて、純也に問いかける。



『……そうか。

美咲ちゃん、ずっと1人なんだね…

あ、これ美咲ちゃんの好きなロールケーキ買って来たんだ。』



『わぁ♪ありがとう♪

あ、純也おじさん、玄関じゃなんだから、上がって?

今、お茶いれるわ。』



美咲は嬉しそうに、ケーキの箱を持ってリビングのドアを開ける。



『…ああ。

お邪魔するよ……』


純也は 口元に笑みを浮かべ、後ろ手で玄関の鍵を締めた。





『はい。

純也おじさんは、ブラックだったわよね?

どうぞ。』


美咲は笑顔で、いそいそとロールケーキを取り出す。



純也は、そんな美咲を見つめる。


中学生になった美咲は、背もスラリと伸び
胸も丸みを帯びて、女らしい体型になっていた。

そしてTシャツに短パンという服装も、美咲のスタイルの良さを強調していた。


純也は、ゴクリと喉を鳴らす。



『純也おじさん、どうしたの?

コーヒー冷めちゃうわよ?』


『…あ、ああ。

頂くよ……』



『ん〜〜

このロールケーキ、すっごく美味しい♪』


美咲は幸せそうに ケーキを頬張る。



『…美咲ちゃんは、ホントにロールケーキが好きだね』


『うん。大好き♪』



『そうか。
喜んでもらえて、良かったよ。

おじさんも そんな美咲ちゃんが大好きだよ…』


純也は、欲望を秘めた目で美咲を見つめる。


そんな純也に 美咲はゾッとする。



『…あ…

今日、“雅子おばさん”はどうしたの?…』


美咲は 少し腰を引いて純也に問いかける。



『…雅子は出掛けてる。

気にしなくていいよ。俺は美咲ちゃんに会いに来たんだ……』


『…え………』



ガタンッ


純也が立ち上がると同時に美咲も椅子から立ち上がる。



『………っ』




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