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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第1部
第63章
それと呼応するように、匠海の陰茎を締め上げていたヴィヴィの膣壁も徐々に解れ、今は心地良い締め付けで、兄の昂ぶりをうねうねと撫でまわしていた。
「あっ あ、あぁ……、ぁ、……っ」
ヴィヴィの小さく開かれた唇から、掠れた声が断続的に漏れる。
「ああ、入れただけでイったんだな?」
匠海はそう言って、まるで苛める様にヴィヴィの小さな顔を覗き込む。
その灰色の瞳はとろんとし、匠海が吸い付き過ぎて少し腫れた薄い唇の奥には、ちろちろと赤い舌が艶めかしく蠢いていた。
びくびく、びくびくと白い太ももを痙攣させるヴィヴィは、焦点の合っていない瞳で、匠海のキスを受け止めた。
「……っ ふ……、っ、……ぁ……」
力の入らないヴィヴィの舌を、匠海はまるで弄ぶ様に舌先でつつき、絡め、吸い上げる。
ようやく唇を離した匠海は、まだヴィヴィの表情が蕩けたままであることを確認し、苦笑する。
「そんな厭らしい顔して呆けてないで、俺のこれ、ちゃんといっぱい味わいなさい」
「う……ん……う、ん……」
ヴィヴィはそう呟きながら、匠海に縋り付き、その首筋に細い腕を回してしがみ付く。
「ふ……敏感過ぎ」
匠海はヴィヴィの耳元でそう呟くと、妹の細い腰を掴んで、ゆっくりと自分の陰茎で掻き回しはじめた。
「ぁ……、あっ おにぃ、ちゃん……お兄ちゃ、ん……っ」
ヴィヴィが切なそうに匠海を呼べば、
「ああ、ここにいるよ」
と匠海が優しい声で妹に返す。
「好きぃ……あっ 大好きっ ……んんっ」
徐々にしっかりとした声を発するようになったヴィヴィを、ソファーに腰かけた匠海が、下から突き上げ始めた。
「知ってるっ」
「ぁんっ もっと、いっぱい、知って……っ ヴィヴィが、あんっ お、兄ちゃん、好きって、いっぱい、感じて……っ」
気持ちよさそうな声でそう必死に言い募るヴィヴィに、匠海が苦笑して腰の動きを止めた。
「じゃあ。俺にしがみついて」
「……? うん……」
ヴィヴィは匠海のその言葉に不思議そうにしたが、言われたとおりに首に縋り付いていた腕の力を強め、兄を跨いだだけだった両足を、匠海の腰へと巻きつけてしがみ付いた。
その途端、
「きゃぁあっ!?」