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仮面男子は彼女を愛す
第2章 命の恩人
怜奈との交際が3年ほどが過ぎた3月のある日。

仕事を終え、帰宅すると留守電が入っていた。

母からだった。



母はスマホはもちろん、今持っているガラケーですら使いこなせていない。

そのため、メールでやり取りする事はほとんどなく、何か連絡が必要な時はこうして家の電話の留守電にメッセージが吹き込んでいる。

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