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第3章 アモール・ヴェルダデーロのマスク

しばらくすると築３０年を過ぎた俺の実家のある白い大きなマンションに着いた。

剥がれかけた外壁が築年数を感じさせる。

寒さから早く逃れたかった俺と怜奈は急ぎ足でマンションのエントランスへと入った。



エレベーターのドアが開くと怜奈が先に入り、後から俺が乗り込む。

怜奈はエレベーター内の壁に寄りかかった。

ジャケットのフードがパサッという音を立てて潰れる。