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第4章 貯水槽の白い薔薇

俺は玲奈と付き合い始めてから、今までずっと溜めてきた気持ちを吐き出す。

「なぁ、玲奈。俺がここでお前を助けてなかったら……俺とお前はこうやって付き合ってないって事なのか？」



俺がやや強い口調で尋ねると、玲奈はどうしてそんな事を聞くのか不思議そうな顔をした後、「んーどうだろうなぁ」と答えた。

そのなんとも素っ気無い返事に、俺はさらにイライラしてしまって、

「もし、あの事故が無かったら、玲奈は俺の事を好きになってなかったって事か？」

と聞いた。