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第4章 貯水槽の白い薔薇

なぜ、今ここでこんなにも自分の気持ちを玲奈にぶつけてしまったのか。ここが、玲奈が事故に遭った場所だからか、昨日母さんがあんな話をしたからか、それともあんな夢を見たせいか。

自分でもよく分からない。

自分の気持ちを話したのは失敗だったのだろうか。

それとも、それを抑えたまま先に進む事はできなかったし、これで良かったのだろうか。



ゆっくり、小さくなっていく玲奈の姿を見ながら、俺は自問自答を続けた。