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第16章 黒き闇

病院に運ばれた黒野は肋の骨折がいくつかあり、大きな打撲が見られた。検査をいくつもして、この夜は一旦入院をした。

その頃の愛良は神山に促され服を着るとその上から黒野のタキシードを羽織っていた。そうして同時に木佐は問いつめられていた。

警察にて事情聴取をされ解ってきた原因。それは矛盾だらけのもの。


愛良が居なくなれば…

そうすれば私を見てくれるかも知れない


ただそれだけのことだった。もちろん木佐は即刻の解雇を言い渡された。愛良はうつむいて神山に抱かれたまま動くことは無かった。写真は回収されすべて破棄をされた。愛良に対しては問いつめも無かった。