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第19章 交差する縁

コンコン
「あっ…黒野様」
「今お時間宜しいでしょうか？」
「どうぞ？」

そうして入る黒野。ソファに座るように促されたら黒野はそのまま座る。

「どうされたのですか？珍しいですね。」
「いえ、この間の話もまだ聞けていなかったので…」
「あら…ﾌﾌ…」

そうして座る前に後ろに回るとそっと背中から腕を回した新田。肩口にかかる吐息と、胸の膨らみを感じつつもそのままにしていた。

「黒野様…最近ずっとなくて…」
「新田さん？俺からはシないし、ましてやセックスをシたくて来たわけでは無いのですよ。」
「…？どう…いぅ」
「もう関係を終わらせようと来ました。」