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エブリデイ
第3章 意識した瞬間から

「――ん? ちょ、ちょっと」


「――なに?」


「キスに夢中になって、他がおろそかではないのかい?」


「し、仕方ないじゃん。アッチもコッチも、同時なんて無理。慣れてないんだし」


「まあ、そっか……。じゃあ、一つ一つこなしてみよう」


「こなすとか、ミッションみたく言うけど。何を、どんな感じで?」


「うーん、例えば……舐めてみる、とか」


「な、舐める? ど、どっちが?」


「別にどっちでも。されたいのなら、私――してあげるし」


「そ、その前に――舐めるとか、普通にすることなの?」


「さあ? だけど、漫画のエッチシーンなら、必須でしょ」


「結局、僕たちの知識って、そこだよね。偏向しすぎて、不安だなあ……」


「そんなの、今更だから。それより、どうするの――フェラ?」


「ふぇ、ら――とか!? ああ……いやっ、やっぱ、それはいいかな」


「遠慮なら、いいのに。私なら、寧ろしてみたいし」


「そうじゃなく、また出ちゃったら……困る」


「ああ……なるほど、ね」


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