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エブリデイ
第1章 ケンカして、その夜
「――ン?」
次の朝、目覚めると――僕はすぐに、向けられていた視線には気がつく。
先に起きていた彼女は枕の上で頬杖をつくと、起き抜けの僕の顔をじろりと見つめていた。
僕は些か、ギョッとしてる。
「な……何?」
「昨日、私のこと襲ってた――ね?」
「はあ……?」
彼女は不機嫌そうに、更にこう続けた。
「せっかく、気持ちよく眠ってたのに――スゴク迷惑だわ」
「つーか、それはコッチのセリフ――」
僕が言い返そうと、剥きになった時――。
彼女は徐に――くすっ、と笑った。