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朝凪―あさなぎ―
第1章 朝凪
「久しぶり」
3年前と全く変わらない博之は、私の好きだった笑顔で約束の場所に現れた。
「久しぶり」
私は、変わったかな。
「ナツは、変わらないなぁ」
そう嬉しそうに言う博之。
なんで私たちはこんな事になってしまったのか。
時刻はもうすぐ日付が変わるころで。
海は刻々と真夜中の黒い色に吸い込まれて行くようだった。
浜辺の流木に座った私の隣に博之が腰をおろして。
私たちは13年前からの、付き合い始めたころから
二人の思い出を振り返った。
「博之がさ、体育祭が終わった後に告白してくれたんだよね」
「そうだった」
「修学旅行も、一緒に回ったよね」
「あぁ」
「卒業式では皆と一緒に写真を撮って・・・」
「うん」
「高校時代は楽しかったなぁ」
「そうだな」
3年前と全く変わらない博之は、私の好きだった笑顔で約束の場所に現れた。
「久しぶり」
私は、変わったかな。
「ナツは、変わらないなぁ」
そう嬉しそうに言う博之。
なんで私たちはこんな事になってしまったのか。
時刻はもうすぐ日付が変わるころで。
海は刻々と真夜中の黒い色に吸い込まれて行くようだった。
浜辺の流木に座った私の隣に博之が腰をおろして。
私たちは13年前からの、付き合い始めたころから
二人の思い出を振り返った。
「博之がさ、体育祭が終わった後に告白してくれたんだよね」
「そうだった」
「修学旅行も、一緒に回ったよね」
「あぁ」
「卒業式では皆と一緒に写真を撮って・・・」
「うん」
「高校時代は楽しかったなぁ」
「そうだな」