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桜舞うあの日のままで
第7章 入試
それ以降は、必死で勉強に明け暮れた二人。
風香としては、また悠と愛し合いたい気持ちが湧いてくることもしばしばだったが、何も口実がなく、言い出せるはずもなかった。
それに、「受験間近」という現状を考え合わせると、「さすがにお断りされるだろう」という予測がつき、断られてしまうとさらに気まずくなる可能性は大なので、そうした気持ちはおくびにも出さない風香。
一方の悠も、ひたすら真面目に勉強に勤しんでおり、まさに「勉強漬け」の毎日を過ごしていた。