この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜舞うあの日のままで
第7章 入試

悠が「まぁまぁできた」というときは、決まって高得点を取っているため、風香は「国語はかなりできたみたい」と思っていた。
悠がいつでも慎重で、たとえ自信があるときでも、「かなりいい感じ」や「自信がある」などと言うことは、滅多にないことを風香は知っていたのだ。
一方、風香の「微妙」という感想は、ありのままのものだった。
不安になる風香だったが、悠が元気良く言う。
「とりあえず、やれることはやったわけだし、あとは結果待ちだな。お互い次の受験が、もう目の前に控えてるんだろ。早く帰って、その準備もしないとな」
「うん、また頑張らないとね」
風香は荷物をまとめると、すくっと立ち上がり、悠の後に続いて部屋を出た。
悠がいつでも慎重で、たとえ自信があるときでも、「かなりいい感じ」や「自信がある」などと言うことは、滅多にないことを風香は知っていたのだ。
一方、風香の「微妙」という感想は、ありのままのものだった。
不安になる風香だったが、悠が元気良く言う。
「とりあえず、やれることはやったわけだし、あとは結果待ちだな。お互い次の受験が、もう目の前に控えてるんだろ。早く帰って、その準備もしないとな」
「うん、また頑張らないとね」
風香は荷物をまとめると、すくっと立ち上がり、悠の後に続いて部屋を出た。

