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桜舞うあの日のままで
第8章 卒業と旅立ち
それからは、卒業式の準備などはあったものの、受験を終えた風香にとってはそれほど忙しい日々ではなかった。
卒業するということへの寂しさも、悠と離れ離れになってしまう寂しさも、どちらも大きく、ブルーな日々を過ごした風香。
悠や親しい友人らと教室で笑い合っていても、「あと何日、こうして同じ教室でおしゃべりできるんだろう」という想いが湧くこともしばしばで、そのたびに風香は泣きたいほど切なくなるのだった。
しかし、時間は待ってくれない。
そうした日々が、あっという間に過ぎ去り、とうとう卒業式の日を迎えた。
式の後に告白しようと心に決めている風香にとっては、大事な大事な日が。
卒業するということへの寂しさも、悠と離れ離れになってしまう寂しさも、どちらも大きく、ブルーな日々を過ごした風香。
悠や親しい友人らと教室で笑い合っていても、「あと何日、こうして同じ教室でおしゃべりできるんだろう」という想いが湧くこともしばしばで、そのたびに風香は泣きたいほど切なくなるのだった。
しかし、時間は待ってくれない。
そうした日々が、あっという間に過ぎ去り、とうとう卒業式の日を迎えた。
式の後に告白しようと心に決めている風香にとっては、大事な大事な日が。