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桜舞うあの日のままで
第9章 最後の夜、想い出の夜
「ごめんな、雰囲気を壊すようなこと言って……」

「あ、ううん、気にしないで。その……悠さえよければ……しよっか……? アフターピル、持ってるから」

「……いや、やめておこっか。俺、ずっと思ってたんだけど……最初にあんな形で、風香の処女を奪ったり、何度も中出ししたり……いくら欲望に歯止めがきかなくなってたとはいえ、あまりにも酷すぎた。今だって、包み隠さず言ってしまうと……風香のその可愛いミニスカートを見てムラムラして、それで『今まで2回、やらせてもらえたし、またしたい』って思って、こんなこと言い出してる。反省してるから、許してくれ。ごめんな、ホント」

 しゅんとしている悠だったが、その言葉に風香は心臓が飛び上がったかと思うほど、胸がときめいた。

 悠は「風香が可愛い」ではなく「風香のミニが可愛い」と言ったに過ぎないのだが、それでも、お気に入りのスカートを褒められて嬉しくないはずがない。

 しかも言ってくれた人が、現在進行形で続いている初恋の相手、悠なのだから。




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