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桜舞うあの日のままで
第9章 最後の夜、想い出の夜
笑顔で頷いた悠は再び、黙って桜を見つめる。
風香は内心、「告白するなら今!」と思ったが、この期に及んでも躊躇が風香を襲っていた。
今、悠が話してくれた「ここでまた一緒に桜を見る約束」も、もし告白が拒絶されて気まずくなってしまっていたら、なかったことになってしまうだろう。
それどころか、今のように親しくおしゃべりしてくれるかどうかも分からない。
そう思うと、風香はどうしても告白することができなかった。
喉のところまで言葉が出かかっていたのだが。
風香は内心、「告白するなら今!」と思ったが、この期に及んでも躊躇が風香を襲っていた。
今、悠が話してくれた「ここでまた一緒に桜を見る約束」も、もし告白が拒絶されて気まずくなってしまっていたら、なかったことになってしまうだろう。
それどころか、今のように親しくおしゃべりしてくれるかどうかも分からない。
そう思うと、風香はどうしても告白することができなかった。
喉のところまで言葉が出かかっていたのだが。