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桜舞うあの日のままで
第15章 悠の帰郷
 翌日の夕方、真奈美から「到着した」との連絡をLINEで受けた悠だったが、バイト終わりで疲れていたこともあり、返事は「お疲れ様」の一言だけにしておいた。

 しかし、すぐに真奈美が今度は電話してきたので、疲労困憊の悠はやむなく応対することに。

 挨拶を交わしたあと、真奈美が早速言ってきた。

「で、いつ会おっか?」

「え、ホントに会う気だったのか。まぁ、明日は特に何も予定はないけど……」

「じゃあ、明日会おう!」

 声を弾ませて言う真奈美。

 疲れきっている悠は苦笑しつつ、力のない声で言う。

「相変わらず猪突猛進だな、真奈美は……。どうせ、もう決定事項みたいに思ってるだろ?」

「何も予定がないなら、オッケーでしょ!」

「はいはい、分かったよ。で、待ち合わせ場所とかどうするんだ?」

 その後、待ち合わせ場所を決めた二人は、翌日に会うことになった。




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