この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜舞うあの日のままで
第16章 関係の変化

少し驚いたような声をあげた真奈美に対し、すかさず悠がツッコミを入れる。
「真奈美から誘ってきたくせに、何だよ。会いたくなくなったのか?」
「そんなわけないでしょ! 悠はいつも何だかんだで『ちょっと待って』とか言って、考え込むじゃん。今日はやけにすんなり会ってくれるなぁって、少し不思議に思っただけだよ」
「まぁ、予定もないし。じゃあ、どこで待ち合わせする? 俺が真奈美の家へ行ってもいいぞ」
真奈美の声はまたしても若干の驚きの色を帯びたが、それ以上に嬉しそうな様子が顕著に表れていた。
「珍しい! 悠が積極的に、私と遊ぼうとしてくれて、私のところまでわざわざ来てくれるなんて! 明日は大雨かも」
「暇だからな。気に入らないなら、今日はやめておくか?」
「ああ、ごめんごめん! そんな意味で言ったわけじゃなくて! じゃあ、ぜひ私んちに来てよ」
「分かった。今すぐ向かう」
それからしばらく会話した後、電話を切った悠は、もと来た道を引き返した。
「真奈美から誘ってきたくせに、何だよ。会いたくなくなったのか?」
「そんなわけないでしょ! 悠はいつも何だかんだで『ちょっと待って』とか言って、考え込むじゃん。今日はやけにすんなり会ってくれるなぁって、少し不思議に思っただけだよ」
「まぁ、予定もないし。じゃあ、どこで待ち合わせする? 俺が真奈美の家へ行ってもいいぞ」
真奈美の声はまたしても若干の驚きの色を帯びたが、それ以上に嬉しそうな様子が顕著に表れていた。
「珍しい! 悠が積極的に、私と遊ぼうとしてくれて、私のところまでわざわざ来てくれるなんて! 明日は大雨かも」
「暇だからな。気に入らないなら、今日はやめておくか?」
「ああ、ごめんごめん! そんな意味で言ったわけじゃなくて! じゃあ、ぜひ私んちに来てよ」
「分かった。今すぐ向かう」
それからしばらく会話した後、電話を切った悠は、もと来た道を引き返した。

