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訳あり探偵事務所『Grayer』
第3章 分岐点

━━━━━━━━━……
足取りが重い。
踵を擦るように歩く
目の前が真っ暗になるって、
こういう事なんだ……………
人生の目標を失った、
私の人生は、この数十分を境に
ボロボロと崩れていった
「私…どうしたらいいんだろう…」
私が目指していた警察部署は
とても厳しく、そしてエリートが沢山排出されるところ
私はそこで働きたかった
人を守る仕事ならば他の所でも良い…いえば良いのだが…
入るならどこでもいい。
そんな気持ちは持ちたくない。
しっかりと、本気で取り組みたかったのに
再試験は10年経つまで受ける事が出来ない
私は、10年待たなくてはいけない
がっくしと肩を下ろす
「他の警察署に勤めて…10年間下積みするしか…ないかぁ…」
今にも泣きそうな震えた声で 吐いた

