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どうか、私を愛してください。
第6章 禁断の扉
「お義父様……やめてください。こんなっ……」
「こんなこと馬鹿げているのはわかっている。だけど誠一の代で潰すわけにはいかないんだ。」
それは……私だって同じだ。
誠一さんは家では仕事を持ち込まない人だったけど
一度だけ酔っぱらったとき話をしてくれた。
会社は生きがいだって言ってた。
朝起きて夜寝るまで
会社で過ごす時間が多いし
自分が今生きている証を残せて楽しいって……
「フッ……本当に馬鹿げてるな。」
「俺はお前に頭を下げているわけではない。美緒さんに頭を下げているんだ。」
「そんなこといって……俺の種も必要なくせに。」
「フンッ!お前もこういう時しか役に立たんのだから、しっかり子作りしろ。お前はいつも私にとってお荷物だったんだ。」
「あなた!誠二にそんな風に言わなくても…」