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どうか、私を愛してください。
第9章 涙のキス。
「あっ……誠二…さっ……」



誰もいない部屋で一人で触って自慰をするのが日課になっている私。
ついつい漏れてしまう声は
誠一さんではなく誠二さんの名前で
そのたびにやっぱり私は誠二さんのことを愛しているんじゃないかって思う。



10年経ってもベッドでの行為は意外に覚えていて
誠二さんがどういう風に触ってきたかは覚えてはいるけど
でもやっぱり自分で触るのと
誠二さんが触るのでは全然違う。
だけど一度伸びた手は引き戻されない。



「あっ…んっ…気持ち、いいっ……」



誠二さんと出会う前は一人でこんなことをするなんて
はしたないって思っていた。
だけど今は一人になって寂しさを感じると止められない。
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