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どうか、私を愛してください。
第9章 涙のキス。
「はぁ……」



自分でしてからいつも自己嫌悪。
誠一さんと一緒に暮らしているのだから
誠一さんと一緒に暮らすことを選択しておきながら
やっぱり今日も誠二さんの名前を口にした。



“ピンポーン”



「お義父様…」



お義父様がここにいらっしゃったのは誠二さんと行為をしているのを
お義母様に見られたとき以来――
お義母様は永一が産まれてから体調を崩して家から一歩を出ていないと聞いて
お見舞いには何度か行ったが返されていた。
だから、誠二さんのことももちろん気になっていたが
お義母様の容態も気になっていた。



「元気してたか?」



「はい、お義父様。すいません、誠一さんはまだ戻っていなくて…」
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