この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
どうか、私を愛してください。
第9章 涙のキス。
細長い指で唇を触り、頬から髪の毛をかきあげられてキスされるのが大好きだった。
そこから耳を触り顎先に戻ってもう一度、キス――
誠一さんとは違ってブラックコーヒーが好きな誠二さんとのキスは苦いけど
キスしているって実感がある。
「お母様。」
「え……?」
「こんなところで何をしているの?」
いつの間に寝てしまったのだろう。
永一に起こされるなんて……
「ごめん……ね……」
「お母様?」
夢かと思ったけど、唇がほんのり苦い。
そして私の頬には自分ではない涙がついている。
嘘、まさか誠二さん…?
さっきの夢の中でのキスは誠二さんなの?
そこから耳を触り顎先に戻ってもう一度、キス――
誠一さんとは違ってブラックコーヒーが好きな誠二さんとのキスは苦いけど
キスしているって実感がある。
「お母様。」
「え……?」
「こんなところで何をしているの?」
いつの間に寝てしまったのだろう。
永一に起こされるなんて……
「ごめん……ね……」
「お母様?」
夢かと思ったけど、唇がほんのり苦い。
そして私の頬には自分ではない涙がついている。
嘘、まさか誠二さん…?
さっきの夢の中でのキスは誠二さんなの?