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どうか、私を愛してください。
第11章 誠一VS誠二
『もし子供ができていたら…』
『子供ができていたら……それは…この家の跡取りになる。』
『子供がいたら……美緒に子供が20歳になったら必ず迎えにくるって言っておいて。』
『え…いいのか?』
まさか誠二が待つなんて思ってもみなかった。
今すぐにでも美緒を連れていきそうだったのに――
『俺は三歳で母さんと離れ離れで生活させられた。母親が恋しくて泣いても、温もりも声も聞くことはできない夜も何度も、何度も過ごしたんだ。自分の子供にそんな経験をさせたくない。』
『だけど……そんなに待てるのか?』
『紗英でさえ俺を求めてくることはなかったのに……美緒は俺を認めて、そして求めてくれた。俺は待てるよ。』
『子供ができていたら……それは…この家の跡取りになる。』
『子供がいたら……美緒に子供が20歳になったら必ず迎えにくるって言っておいて。』
『え…いいのか?』
まさか誠二が待つなんて思ってもみなかった。
今すぐにでも美緒を連れていきそうだったのに――
『俺は三歳で母さんと離れ離れで生活させられた。母親が恋しくて泣いても、温もりも声も聞くことはできない夜も何度も、何度も過ごしたんだ。自分の子供にそんな経験をさせたくない。』
『だけど……そんなに待てるのか?』
『紗英でさえ俺を求めてくることはなかったのに……美緒は俺を認めて、そして求めてくれた。俺は待てるよ。』