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どうか、私を愛してください。
第17章 最初で最後のラブレター
「うぅぅッ……うっ……」
ほんのりと感じる温もりと香りが誠二さんのものだってわかる。
誠二さん…私あの家を出ることができたよ。
一体どこへ行ってしまったの?
「誠二さんっ…誠二さん、私も愛してるっ…愛しているっ……」
さっき電話では言えなかった自分の気持ちを
誠二さんに伝えたいよ……
「誠二さん…会いたい。」
ベッドでひとしきり泣いてから降りると
足元でカサッと音がした。
「これは……」
ベッドの下の隙間に落ちていたのはスケッチブック
誠二さんのものだ、絶対。
ペラペラとめくると描かれているのは紗英さんではなく
私だった。
日付からして別れたあとの10年間
毎日私が描かれていた。
ほんのりと感じる温もりと香りが誠二さんのものだってわかる。
誠二さん…私あの家を出ることができたよ。
一体どこへ行ってしまったの?
「誠二さんっ…誠二さん、私も愛してるっ…愛しているっ……」
さっき電話では言えなかった自分の気持ちを
誠二さんに伝えたいよ……
「誠二さん…会いたい。」
ベッドでひとしきり泣いてから降りると
足元でカサッと音がした。
「これは……」
ベッドの下の隙間に落ちていたのはスケッチブック
誠二さんのものだ、絶対。
ペラペラとめくると描かれているのは紗英さんではなく
私だった。
日付からして別れたあとの10年間
毎日私が描かれていた。