この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
どうか、私を愛してください。
第19章 スケッチブックの秘密。
「母さん……弘樹が言っていたことは本当なの?誠二は本当にAB型なの?俺は…?俺も父さんの子じゃないのか?」
「慶子さん、もしかして……」
「誠一…あなたはあの人の子供よ。だけど誠二は…峰行さんのっ……」
「まさかっ……そんな…じゃあ俺の子がっ……」
「産まれたとき二人の血液型が違ってわかったわ。だけど誰にも言えなくて……だって峰行さんとは一度きり、夢だったお医者さんになったばかりだったし……」
誰もが違う形ではあるけど
誰かの幸せを願っていた。
誰かの幸せを願っているのに届かなくて
他の誰かを傷つける結果になってしまったなんて――
「慶子さん、もしかして……」
「誠一…あなたはあの人の子供よ。だけど誠二は…峰行さんのっ……」
「まさかっ……そんな…じゃあ俺の子がっ……」
「産まれたとき二人の血液型が違ってわかったわ。だけど誰にも言えなくて……だって峰行さんとは一度きり、夢だったお医者さんになったばかりだったし……」
誰もが違う形ではあるけど
誰かの幸せを願っていた。
誰かの幸せを願っているのに届かなくて
他の誰かを傷つける結果になってしまったなんて――