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どうか、私を愛してください。
第22章 【円花ver.】大事な思い出
「隣なら一緒に行けるじゃん。一緒に帰ろう!」
そう言って男の子が差し出してくれた手は
その当時の私と同じ大きさだったけど
握れば握り返してくれて
彼の体温が心に響いてすごく温かかった。
それが遥人との出会い。
それからママはホームシックにもなって
パパと離婚することになって……
私は本当はママについて行きたかった。
だけど――
ママについて行ったら遥人と離れ離れになっちゃうから
それが嫌でパパと暮らすことを選択した。
遥人が引っ越してきてからも
何度も英語でつまづいて日本に帰りたくなったけど
帰らなかったのは遥人のあの日の手の温もりが
私を見つけてくれたことが嬉しかったから――
遥人に恋をしていたから。
そう言って男の子が差し出してくれた手は
その当時の私と同じ大きさだったけど
握れば握り返してくれて
彼の体温が心に響いてすごく温かかった。
それが遥人との出会い。
それからママはホームシックにもなって
パパと離婚することになって……
私は本当はママについて行きたかった。
だけど――
ママについて行ったら遥人と離れ離れになっちゃうから
それが嫌でパパと暮らすことを選択した。
遥人が引っ越してきてからも
何度も英語でつまづいて日本に帰りたくなったけど
帰らなかったのは遥人のあの日の手の温もりが
私を見つけてくれたことが嬉しかったから――
遥人に恋をしていたから。