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遅くなって、まことに申し訳ありません！

『契約的束縛-誘惑なる秘密』のピックアップありがとうございます⭐

よくよく見てみれば、最終更新が去年の９月という……
停滞していて、すみません！
諸々と整理が付きましたら、こちらも再開する予定は立てています。
今は違う方向で手がいっぱいですが、必ず再開を……

お詫びに超shortで１本。


◆◆

「美波……美波どこですか？」

ある昼下がり、私も本郷さんも宮野も、必死に美波を探しているのですが見付からない。
何処に行ってしまったんでしょう美波は？
ミュンヘンで、そうそう行き場所など無いはずなのに、美波は何を思って外に飛び出してしまったのか、私ですら分からず困りましたね。

「居たか仁科？」
「いいえ、近くは殆ど探したというのに、何故美波は見付からないんでしょう」
「あのさー、仁科が探してるのって、ほぼ観光地ばっかりじゃん？
もしかしたら普通の場所に行ったんじゃね」
「普通の……場所ですか……」

確かに私達が探したのは、ミュンヘンの中心である観光地ばかり。
そもそも４人で住んでいるアパートメントが、観光地と面している為であり、私としては、あまり意図してはいませんでした。
ですが宮野の言う通り、観光地以外の可能性は否定出来ない。

「少し……観光地から離れてみましょう」
「そうだな、それも１つの手段だ」
「オッケー！ 俺、ショッピングセンターの方を探す」

また、それぞれに別れて美波探し、今日ばかりは２人と連絡を取る為に、スマホ持参ですよ？
変わりましたね私も。

◆
観光地から離れ、普通の商店街までやって来ましたが、さて本当に美波は居るんでしょうか？
ショーウィンドー式の店を一軒一軒覗き、何店目でしょう……漸く見付けました美波を！
きらめくプラチナプロンドを、私が見間違えるわけがありません。

「……美波……」
「……あ、えっ？ 仁科さん！？」

声を掛けた美波は、私を見て驚き顔。
その……不味かったんでしょうか、美波を探したのは。

「美波？」
「あのっ！
もうすぐバレンタインなので、みんなにチョコを買っていたんです
チョコを渡すのは日本だけだけど、私は仁科さんにも、本郷さんにも、宮野さんにも、ルークにも、渡したかったの……ダメ？」

それを聞いて、私の心は暖かくなる。
『みんな一緒』それが美波の思いですからね。