秘書2課派遣部のpick upありがとうございます!
見ると約1年ぶりなんですね。
ですが完結作だというのに、こんなに高いランキングに1800万PV超えと、とっても幸運に恵まれた作品だと思います。
これもひとえに沢山の読み手様に読まれた結果。これからも身を引き締めて作品に取り組もうと考えております。
時間が取れず、中々更新まで漕ぎ着けない事、平にご容赦下さい。絶対に続きは書きます!それだけは断言させて下さいね。
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「どうしたもんだろうな」
退社準備の最中に出て来た、1つのメモリー。いや、カメラが会社の物だったんで、メモリーだけ抜いたと言うか。
「雲母(キラ)や小鳥游(タカシナ)には無いと言っちまったし……」
俺の手の中に収まっているメモリーの中身は、小鳥游が秘書2課に配属された直後に撮影された、あの会議室で小鳥游を犯したやり取りの全て。
『カメラは置いてあっただけだ』と説明したが、本当は万が一の為に録画していた……なんざ言えねぇだろ?
「捨てりゃぁ済む話なのにな」
捨てられない理由?
それは俺の未練以外に何がある??
今でも思い出す。あの肌の質感や少しキーの高く甘い喘ぎ声、そして確かに感じた胎内の締まり。
忘れられねぇんだよ!
人のもんだと分かっちゃいるが、どうしても忘れられねぇ。
「ダメだと思えば思うほど、男は燃えるってか?
……ちっ、俺らしくもない」
手の中のメモリーを見詰めて感じるのは『葛藤』。あの時、良い友人と言った癖に、今だズルズルと引きずる俺の中の僅な思い。
忘れられたらな、こんなに悩む事なんざないのによ。どうしても忘れられんのを、未練と言わず何と言う?
「……だが、忘れなきゃならん。
アイツはもう人のモンなんだ。
いい加減に踏ん切りを付けろ……か」
小鳥游はあっちを選び、残された俺は諦めるしか無い。分かってるんだよ!
理解と感情は別物だから、タチがわりぃ
……でもな、これから向こうの会社に行くんだ。こっちに居る間に整理を付けなければならん。勿論俺が俺で居る為に。
「……樹?終わったのかい??」
「あ?天羽か……
そうだな……これが済めば、後始末は全て終わりだ」
だから俺は……手に持つメモリーをセットして、消去ボタンを押す。
これからの先に向かう為に。
作者ページ
彩華 鞠さんの日記
小さくお礼&オマケ
[作成日] 2019-04-09 17:31:48